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ピアノの和名は何という?由来は?他の楽器の和名もご紹介

「子供の頃、何か習っていた楽器はある?」と聞かれたら、「ピアノ」と答える人が多いのではないでしょうか?

学校にも必ずあり、私たちにとって身近な存在のピアノ。

でもいつから「ピアノ」と呼ばれているのでしょうか?

今回はそんなピアノや他の楽器の和名や由来について調べてみました。

目次

ピアノの和名は?

ところで、ピアノはもともと、どこの国の言葉なのでしょうか?

英語やフランス語、イタリア語では【piano】と呼ばれています。
これは、イタリア語の gravicembalo col piano e forte を語源としています。
弱い音(piano)から強い音(forte)まで出せるチェンバロ、という意味だそうですよ。

実はピアノの正式名称は「piano forte」や「 forte piano」といい、現代で使われている「piano」は、これらをさらに略したものです。
日本語の【ピアノ】はこれをそのまま発音したものですね。

それでは、ピアノには日本ならではの呼び方、和名や漢字の表記はあるのでしょうか?

実はピアノには、【洋琴(ようきん)】という和名があります。

ピアノと琴、確かにどちらも弦を使っていますが、見た目や音が全く異なりますよね。

それなのにどうして【洋琴】なのでしょうか?
ヒントは「琴」という漢字が持つ意味にありました。

漢字のふるさと中国では、弦楽器や管楽器、鍵盤楽器などの多くに「琴」という漢字が使われています。
日本へ漢字が伝わった時にもそのまま、楽器を意味する漢字として「琴」の字が使われていたんです。
そのため、ピアノは「西洋からきた鍵盤楽器」という意味で、【洋琴】と名付けられました。
西洋から来たたくさんの楽器の中でも、ピアノは代表的なものだったということですね。

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他の楽器の和名もご紹介

それでは、他の楽器にも同じように和名があるのでしょうか?
次はトランペットやチェロ、フルートなど、様々な楽器の和名(漢字表記)を調べてみました。

トランペット

ご年配の方などが、トランペットのことを「ラッパ」と呼んでいるのを聞いたこと、ありませんか?

ということで、トランペットを漢字で書くと、【喇叭(らっぱ)】になります。

見慣れない漢字ですが、【喇】はおしゃべりや早口の意味、【叭】は口を開けた様や口から発せられる音や声の形容を意味します。
当て字のような気もしますが、確かに【叭】の口を開けた様子などは、ラッパを連想する漢字ですよね。

ただこれは、トランペットやホルン、トロンボーンなどの金管楽器の総称なので、他の楽器を指すこともありますよ。

チェロ

チェロは漢字で書くと、【大提琴(だいていきん)】になります。

この漢字は、お隣中国の表記がそのまま使われています。

ちなみに中国では、ヴァイオリンが【小提琴】、コントラバスが【低音提琴】です。

中国には胡弓の大型で、低い音を奏でる「提琴」という楽器があります。

この楽器にヴァイオリンやチェロが似ていたので、同じ漢字が使われ、そこに大きさや音の特徴を付け加えたんですね。

フルート

フルートもチェロと同じように、中国の漢字表記がそのまま使われていて、【長笛】と書きます。

ちなみにピッコロは【短笛(たんてき)】、どちらも見た目の特徴からつけられた名前ですね。

北原白秋は、著書「桐の花とカステラ」の中で、フルートを【吹笛(すいてき)】と表記しています。

【長笛】と一文字違うだけですが、だいぶ印象が変わってきますね。

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サキソフォン(サックス)

ブラスバンドやジャズで欠かせない楽器のサキソフォン、和名は【金属製曲尺八】です。

私はこれを知った時に「なんてわかりやすい名前…!」と衝撃を受けました。

ちなみに金属製、とついていますが、サキソフォンはリードを使う木管楽器です。

同じ木管楽器のクラリネットは【黒管】、こちらも見た目を忠実に表現した名前ですね。

オルガン

小学校などに必ず置いてあったオルガン、足で踏みながら音をだす楽器です。

空気の圧力を使って音を出していることから、和名は【風琴(ふうきん)】と名付けられました。

【風琴】シリーズはなんと、この他にもあるんですよ。

同じように空気を使って音を出すアコーディオンは【手風琴】、口で風を送るハーモニカは【口風琴】です。

こんな風に和名がつけられると、違う楽器が一つの仲間になるようで素敵ですね。

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ギター

最後にピアノと同じ、弦が使われている楽器の和名をご紹介しますね。

ギターの和名は【六弦琴(ろくげんきん)】、エレキギターは【四弦琴(よんげんきん)】です。

ギターを弾いたことがない私は、この和名を知って、「ギターとエレキギターは弦の本数が違うんだ…!」とびっくりしました。

漢字で表記された和名だと、意外と楽器の特徴を的確に表していておもしろいですよね。

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まとめ

今回はピアノの和名やその由来、そして他の楽器の和名について調べてみました。

見た目をそのまま言い表わしたものから、歴史的な意味があるものまで、様々な理由があって面白かったです。

今回ご紹介しなかった楽器の和名も、なかなか素敵なものがたくさんありました。

興味がある方はぜひ、調べてみてくださいね。

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