好きなものを気軽に食べられる立食パーティーは、結婚式の二次会や同窓会、異種業交流会などでよくあるスタイルですよね。
このスタイル、「ブッフェ」や「ビュッフェ」と呼ばれていますが、何が違うんでしょうか?
今回はブッフェとビュッフェの違いや書き方などについてまとめてみました。
ブッフェとビュッフェの違い、どっちが正しい?
ブッフェとビュッフェ、結論から言うとどちらも同じもので、日本語の表記の仕方、発音の仕方が違うだけです。
わかりやすく説明するために、まずはブッフェ(ビュッフェ)の意味からご紹介しますね。
ブッフェ(ビュッフェ)とは
ブッフェ(ビュッフェ)は、一般的に部屋の中央などに置かれたテーブルにある料理を、参加者が自由に選んで盛り付けて食べる、セルフ形式かつ立食形式の食事を指します。
国際儀礼などでもレセプションとして開催される、正式な食事スタイルなんですよ。
このブッフェ(ビュッフェ)、そもそもどこの言葉なのでしょうか?
ブッフェとビュッフェ、どの国の言葉?
ブッフェ(ビュッフェ)はもともとフランス語で「buffet」と書きますが、世界的に通用する言葉なので、英語などでも「buffet」と書きます。
Google翻訳などで聞いてみると、フランス語に近い発音は「ビュッフェ」のように感じます(ちなみに英語だと「バッフェー」といった感じです)。
日本で使われるようになった当初は、聞こえたままのフランス語の発音「ビュッフェ」が多く使われていました。
10数年前からメディアが「buffet」をそのままローマ字読みした「ブッフェ」を使うようになました。
同じ意味でも「ブッフェ」の方が少し新しい感じがするからでしょうか?
どちらも間違いではないので、日本では従来から使われていた「ビュッフェ」と新しい読み方の「ブッフェ」の2つが使われるようになりました。
読み方が違うだけで、食事内容や形式は、全く一緒ですよ。
というわけで、「ブッフェ」と「ビュッフェ」は同じ意味ですが、他の似たような言葉「バイキング」とは何が違うんでしょうか?
バイキングとの違いは?
実はブッフェ(ビュッフェ)とバイキングはちょっと違うんです。
ブッフェ(ビュッフェ)との違いがわかりやすいように、まずはバイキングの由来からお話しします。
バイキングの由来は?
好きなものをとって食べるバイキング、実はこの言葉は日本で生まれた言葉なんです。
昭和33年に帝国ホテルでオープンした、日本初のブッフェレストラン「インペリアルバイキング」に由来しています。
帝国ホテルではホテルの改装に伴い、新しい食事スタイルを模索していた中、スカンジナビア地方の食事スタイルを採用し、「一定料金でどれでも食べ放題」という食事形式を打ち出しました。
ではなぜこのスタイルが「バイキング」と名付けられたのでしょうか?
これは開業当時、人気があったの海賊映画 「バイキング」からきています。
「北欧」という国と、「海賊」の豪快なイメージが「好きなものを好きなだけ」というスタイルにぴったりだということで名付けられたそうです。
このバイキング料理、とても人気が出て評判になり、あっという間に食べ放題の代名詞になったんです。
そして実はここにブッフェ(ビュッフェ)とバイキングの違いのヒントが隠されているんですよ。
ブッフェ(ビュッフェ)との違いは?
バイキングは基本的に定額制で食べ放題、というスタイルをとっています。
ですが、ブッフェ(ビュッフェ)では必ずしも食べ放題ではないんです。
あまり見かけないかもしれませんが、セルフ形式であっても料理ごとに金額が決まっていて、食べた分だけ支払うようなイメージです。
ブッフェ(ビュッフェ)と書いてあったら、あらかじめ料金を確認しておいたほうがいいかもしれませんね。
バイキングとブッフェ(ビュッフェ)の違いをお話しするために、バイキングの由来についてご紹介しましたが、ブッフェ(ビュッフェ)にはどんな由来があるのでしょうか?
ブッフェ(ビュッフェ)の由来は?
ブッフェ(ビュッフェ)の始まりは、フランスの簡易食堂と言われています。
フランス語の「buffet」にはもともと「飾り棚」「食器棚」、「配膳台」という意味があります。
これらに配置された食事を自由にとって食べる形式がフランスで流行し、それが劇場や列車などでも同じ形式で振る舞われるようになっていきました。
短い幕間や、移動時間の合間の食事にぴったりなスタイルだったんですね。
まとめ
今回は、ブッフェとビュッフェの違いやどちらが正しいのか、書き方などについてまとめました。
ちなみにブッフェには本来、きちんとコース料理にように順番に料理を楽しむ、というマナーがあるそうです。
ついつい好きなものから食べがちですが、美味しい物をちょっとずつ楽しめるブッフェ(ビュッフェ)、マナーに従って色々楽しんでみたいと思いました。
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