少し型式ばった文書や目上の人に手紙を書くときに、時節の挨拶は迷う方は多いのではないでしょうか。何度書いても、少し経つと忘れてしまうものです。
特に、季節の変わり目である3、6、10月は、時節の言葉に迷いませんか?
この時期の挨拶として、「天候不順の折」という言葉があります。あまり見慣れないかもしれませんが、これはとても使いやすい言葉です。
今夏は、「天候不順の折」という言葉について、使い方をまとめました。
天候不順の折とは
まず、あまり聞き慣れない「天候不順の折」とは、どういう意味なのでしょうか。
「天候不順」と「の折」に分けてご紹介したいと思います。
「天候不順」とは、
天候の調子がよくない様子。思わしくない天気が続くこと。weblio辞書より引用
また、よく使う「~の折」とは、
「~の折」とは
時・場所・状況を表わす。goo辞書より
これらの意味から、直訳すると「思わしくない天気が続く時」、つまり天候が不安定な時期という意味ですね。
では、「天候不順の折」の書き方としてはどうやって使うべきでしょうか。
「天候不順の折」の使い方は?
「天候不順の折」とは、天候が不安定な時期に、手紙や文書で結びの言葉(最後の一文)として使う言葉です。
例えば、
拝啓 いつもお世話になっております。
この度の〇〇につきまして、~~~(本文)
天候不順の折、くれぐれもご自愛ください。 敬具
・天候不順の折、ご自愛くださいませ。
・天候不順の折、お身体にはお気を付けください。
・天候不順の折、ご体調にはくれぐれも注意なさってください。
・天候不順の折、風邪などめされませんようにご自愛ください。
どの季節でも使うことができる?
「天候不順の折」とは、基本的には年中使うことができます。
最近では、天候が安定しないときが多いですよね。また、そんな中、感染拡大で体調管理がとても大事になっていますね。「天候不順の折」は、相手を気遣う言葉として使うことができます。
ただ、具体的には天候不順になりやすいのは一年のなかで、9月や10月ではないでしょうか。台風が来たり、急に暑くなったり寒くなったりと寒暖差が激しくなってくる時期ですよね。
また、3月や6月も同様に天候が変わりやすいですね。日本は、四季があるぶん悪天候になる時期が多いです。
「天候不順の折」を天気が変わりやすい時期の挨拶として覚えておいて、手紙などに添えるといいですね。
「天候不順の折」に「ご自愛」は一緒に使える?
「天候不順の折」と「ご自愛」は一緒に使うことができますよ。
「天候不順の折、何卒ご自愛ください」と、セットにして使うことができますよ。「ご自愛くださいませ」とすると、柔らかいニュアンスに聞こえますね。
「ご自愛ください」「ご自愛くださいませ」は、敬語なので目上の人に使えますね。
天候不順のときは体を崩しやすいです。相手の方を気遣う言葉として、「ご自愛」という言葉を使うのは合っているでしょう。
天候不順に似た単語
天候不順の言い回しとしては、下記の言葉があります。
・悪天・悪天候
・荒れ模様の天候
それぞれ似ていますが、意味は異なっています。
本当に天気が悪いときは「悪天の折~」や「荒れ模様の天候の折~」としたいところですが、敬語にするには少し具体的すぎるかな?と思います。
「天候不順の折」はよく使われる言葉で使いやすい言葉かもしれません。
まとめ
「天候不順の折」の使い方についてまとめました。
天候が荒れやすいときに使うことができるので、時節の挨拶としてメモしておくのはいかがでしょうか。相手を気遣う言葉としてとても丁寧な言葉なので、結びの言葉としてぜひ使いたいですね。
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