子育て、介護、病気の治療などの理由で時短勤務をするとなることも、往々にしてあると思います。
時短勤務となった時に周囲の目ってどんな風なのか、気になりますよね。
これから時短勤務を会社に相談しようと思っている方。
また時短勤務となるけど心がけておいた方がいいことってあるのかな?
そんな方の為に時短勤務と周囲の反応と心がけた方がいいことを、ママ友さんや私の体験談を基にお話していきます。
時短勤務すると周りの負担はどう変わる?
まず最初に時短勤務となる時の周りの負担ですが、例えば9時~17時まで勤務から9時から14時までの時短勤務となった時、単純計算では会社として労働力が3時間分なくなります。
この3時間分を誰か代わりの人を入れてというのであればプラスマイナス0となりますが、そうではなく周りの誰かが働けなくなった分をカバーするという形になりますとハッキリ言って負担は増えます。
また時間だけではなく、時短勤務で出来なくなった仕事を他の人が代わりに担当することになるので、間違いなく周りの人の負担は大きくなります。
更にあなたの仕事や労働欲をカバーするのが何人かで手分けしてというのでしたら負担は少ないですが、1人だけでカバーするとなると負担増はかなりのものとなりますし、これが原因でカバーしている人が体調を崩したり、日常生活に支障がでるようになって、勤務できなくなる可能性もでてくるでしょう。
そうなってしまうと時短勤務によって負担がカバーしている人だけではなく、会社全体に影響がでてくるようになります。
ただ時短勤務を希望した時に人員の補充が期待できない場合は、今いる人員で時短した分をカバーしなければならないので、負担増となるのは間違いないと言えます。
周囲の目はどんなもの?
時短勤務となった時、一番気になることといえるのは周囲の目ではないでしょうか。
私やママ友さんの中には時短勤務を経験したことがある人が何人かいるのですが、自分の経験やママ友さんからの話を聞くと、周囲の目としては受け入れてくれない派と受け入れてくれる派に分かれるようです。
受け入れてくれない派の例
これは私のママ友さんのAさんが経験した話ですが、Aさんは当時働いていた勤務先とお子さんを預けている保育園が離れていたので時短勤務を希望。
会社に了承を得て、同じ職場の人にも説明をして時短勤務をスタートしました。
時短勤務を始めた頃は特に問題がなかったので、Aさんは周りに受け入れてもらえていると感じていたのですが、段々とAさんの仕事を周りの人がカバーする=自分の仕事が増えたというのに不満を感じるようになった人から
・「時短勤務っていいわね。仕事が減るから」
・「いつまで仕事が増えるのって大変なんだけど時短勤務するの?」
・「保育園に入れてるなら時短勤務する必要ないんじゃない」
と嫌味っぽいことを言われるようになりました。
Aさんとしてもこういう風にいわれるのはある程度予想していたので「すみません」と返していたのですが、お子さんの体調不良で急なお迎えになったり休んだりすると「時短勤務してる上に早退や欠勤なんて...」とヒソヒソされるようになり、そんな状況から時短勤務をしてしばらくして退職をしました。
時短勤務は割とイマドキといえる働き方なので、会社に前例がない場合では会社が時短勤務導入に慣れていない。
そして、長年勤務している人がいると「私の頃は時短勤務なんてなかった!」という思いから受け入れられないという話はよく聞く話ですし、私はAさん以外にもこんな話を聞きましたし中には「保育園からの連絡を取り次いでもらえなかった」という嫌がらせといえることをされた人もいました。
こういうケースから時短勤務は会社に前例がなくて導入に慣れていない、時短勤務を内容がどんなものであれ良しと思っていない人がいる場合だと、最初は受け入れているように見えても実は受け入れていないとうことも、まれにあるかもしれません。
受け入れてくれる派の例
次にこれは私の経験なのですが、私は子供の学童保育の関係で1年という期限付きですが時短勤務をしたことがあります。
私は当時「出来るなら当時の職場働きたい」と思っていたので時短勤務を考えたのですが、もしも周りの負担になるなら、退職して学童保育が利用できるようになってから、また職探ししようかとも思っていたので、ひとまず労務担当の人に相談しました。
労務を担当していたのは社長さんの奥さんだったのですが、奥さんから「子供がいれば子育てって誰もが通る道だし、辞めて新しい仕事探すの大変でしょ。それにせっかく頑張って仕事してくれてるあなたに長く働いて欲しいと思っているから、時短勤務で大丈夫よ」と言われました。
その後、周りの人にも時短勤務になることを私から話しましたら「突発的とはいえ、皆、お子さんの事で早退や遅刻したことあるんだし、これからするかもしれないからそれも時短でしょ。気にしなくて大丈夫だしこっちでカバー出来るから心配しないで」と言われて、とても有り難かったです。
私の場合は周りの人に既にお子さんが成人している子育て卒業世代の人が多かったのと、普段の止むを得ない遅刻・早退も時短勤務と考える人がいてくれたので、時短勤務をスムーズに始められたのでラッキーだったといえるかもしれません。
時短勤務は働き方として認められていますが、会社として受け入れていても周囲の人は認めていない、受け入れてないという話はあるあるといえるようですし、そこから退職を含んだトラブルが発生する残念な結果になるのも、私のママ友さんの話を聞くとそう珍しいことではないと感じています。
しかし、私のように会社も周囲の人も時短勤務を受け入れてくれることもありますので、まずは相談してみるのが大事だと思います。
時短勤務をするときに心がけることは?
時短勤務を始める時「今日から時短勤務ですからよろしくお願いします」だけですと、後々「時短勤務だからって...」という周囲の目を感じるようになるかもしれません。
そうならない為に、時短勤務をするときに心がけておきたいことを3つご紹介します。
①周囲に協力して欲しいことを具体的に話す
時短勤務となった時、最初にご紹介しましたが、出来なくなる仕事を周囲の人が担当するケースがあります。
そんな時に仕事の内容によっては周囲の人が100%担当ではなく、この部分は私が出来るということがあります。
そんな時は周囲の人に具体的に協力して欲しい部分を話しましょう。
これは私が実際にしていたことを例としてご紹介しますと、私が時短勤務をしていた時に発送業務を担当していました。
発送業務には伝票作成・集荷手配・発送データ入力という作業があったのですが、私は時短勤務時間内にできる伝票作成と発送データ入力を私、勤務時間外となってしまう集荷手配を周囲の人にお願いしました。
こうすることで周囲の人が私の仕事を負担する部分が少なくなりますし、引継ぎも手短にできます。
ただ、100%お願いしなければならない仕事もあったので、その時は引き継ぎメモを作ってお願いする仕事がどんなものなのかを具体的に分かるようにして渡していました。
誰かに協力をお願いするのってちょっと勇気がいるかもしれませんが、協力して欲しい部分を具体的にすることで、時短勤務になった時に周囲の人が負担を感じずに協力できるようになりますので、時短勤務をお願いする時は協力して欲しい部分の具体化と引き継ぎメモは心がけておきたいことの1つかなと感じています。
②ストレスを抱え込まない
時短勤務をスタートさせるとそれまでの生活スタイルの変化や周囲からの目によるストレスを感じることがあります。
ストレスはどんな場合でも私達には悪影響といえるので、時短勤務によるストレスも抱え込むのはよくありません。
特に周囲からの目のストレスを抱え込んだまま仕事をしていると、勤務中に普段しないミスをして「時短勤務で勤務時間短いのにミスするなんて」と周囲が感じる、または周りはそこまで感じてないがそう感じてしまったりします。
そうなると仕事をすること自体が憂うつとなるでしょう。
そうならない為に、そして時短勤務で元気に働けるように時には美味しいものを食べたり、好きなことを楽しんでストレスを解消する時間を過ごしてください。
また、周囲からの目が気になる場合は、思い切って「時短勤務でお仕事お願いしてしまっていますが、何か困ったりしていませんか?」と声をかけてみてください。
そこで「何もないよ」と言われればそれでOKと思い、「この部分がね...」と言われたら話し合って一緒に改善策を考えてみましょう。
そうすることでストレスだけでなく、周囲の人のストレスも軽減できるので時短勤務をするあなたと仕事をカバーする方どちらもが働きやすくなるでしょう。
③その日の仕事のスケジュールをしっかり確認する
時短勤務になるといつもより勤務時間が短くなりますので、当然のことですが時間内に仕事をスムーズに出来るようにしておかないと、自分も周囲も仕事がしづらくなりますので出社してならその日、退社前なら次の日の仕事のスケジュールをしっかり確認しましょう。
スケジュールの確認の仕方としては付せん紙やメモに箇条書きにして終わったら消せるようにしておくと、その日の仕事を漏らすことがありません。
また可能であれば周囲の人に「私、今日の仕事のスケジュールこうなんですけど大丈夫ですか?」と声をかけておくと、「私、明日はミーティングがあるからこの仕事出来ないかもしれないけど、出来たらここまでしてくれる?」とお互いの仕事の忙しさや出来る・出来ないを確認できるので対処がしやすくなります。
まとめ
時短勤務したいけど受け入れてもらえるかな?
時短勤務をすることになったけど、周囲の反応ってどうなんだろう?
そういった不安や疑問を少しでも解消できたらと思い、記事を書いてみました。
時短勤務には様々な意見がありますし、感じ方も十人十色といえますが誰もが経験するであろう子育てや介護をしながら働きたいという希望を叶えるためには必要ですし、今後より一層増えてくると考えられます。
また今回、時短勤務を希望した時に心がけたいことも合わせて紹介していますので、良かったら参考にして頂いて、スムーズに時短勤務が出来たら嬉しいです。
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