「ルノワール」と聞くと、何を思い浮かべますか?
画家の名前や有名な作品が思い浮かぶ方もいらっしゃると思いますし、喫茶店などのお店が思い浮かぶ方もいらっしゃると思います。
でもこの「ルノワール」どんな意味なのでしょうか?
今回は「ルノワール」にどんな意味があるのか、誰の名前なのかなどについてまとめてみました。
ルノワールの意味は?
ルノワールはフランス語で“Renoir”もしくは“Lenoir”と表記されますが、どちらもフランス語圏での苗字を表しています。
Renoirの語源
Lenoirの語源
「Lenoir」の意味や由来についてはわかりませんでしたが、これが“le noir”と2語になってくると、少し違った意味が出てきます。
フランス語の“le”は英語の“the”、“noir”は英語の“black ”に近い言葉なので、“le noir”は「黒」「闇」「暗い」などという意味になります。
「ルノワール」が姓だと言われたときに最初に思い浮かぶのは、画家の「ルノワール」ではないでしょうか?
次は有名な画家の名前、ルノワールについてまとめてみました。
有名な画家の名前
「ルノワール」という名前の有名な画家、と言われると、まず最初に浮かぶのが、印象派を代表するフランス人画家、ピエール=オーギュスト・ルノワールだと思います。
- 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
- 「船遊びをする人々の昼食」
- ダンス3部作の「都会のダンス」「田舎のダンス」「ブージヴァルのダンス」
- 「イレーヌ・カーン・ダンヴェルス嬢」
などが代表作です。
どの作品も、印象派らしい明るく穏やかな色調で、この画風から「幸福の画家」と称賛されています。
長い下積み時代を経て、どのような状況下でも絵画への情熱は途切れることがなく、生涯で数多くの傑作を残した画家です。
「ルノワール」はこのように有名な画家の名前ではありますが、日本ではなぜか喫茶店の名前として使われているイメージですよね。
次は「ルノワール」がなぜ、喫茶店の名前としてよく使われているのか、調べてみました。
喫茶店の名前としてよく使われる
「ルノワール」と言われて思い浮かぶのが、画家の名前と喫茶店の名前だと思います。
喫茶店の「ルノワール」といえば、株式会社銀座ルノアールが展開する、喫茶室ルノアール、Cafeルノアールが有名ですよね。
東京、神奈川、埼玉などの関東圏に約85店舗あるチェーン店。
「昭和の喫茶店」の代名詞ともいわれ、駅前を中心に出店をしているお店は、広くゆったりしていてちょっぴりレトロな雰囲気です。居心地がよく、ついつい長居してしまうので、ビジネスマンの商談や休憩などによく利用されていますよ。
でもこのルノアール、なぜこの名前なのでしょう?
実はこの「ルノアール」は先ほどご紹介した画家の「ルノワール」に由来します。
「名画に恥じない喫茶室」というキャッチフレーズを掲げていて、そのイメージから「ルノアール」と名付けられたそうです。
ちなみに店名の候補は他にも、「ゴッホ」「ドガ」など、印象派の画家の名前があがっていたそうですよ。
アットホームな雰囲気ではなく、重厚な雰囲気を作り出すために、どっしりとしたソファを使用したり、赤い絨毯を敷いたりするなどしています。
そして店舗によっては実際に、ルノワールの絵が飾ってあるところもあります。
「ルノワール」と聞くと「喫茶店」を思い浮かべるのは、このチェーン店のイメージがあるからみたいですね。
ちなみに他にどんな「ルノワール」「ルノアール」があるのか、タウンページで調べてみました。
意外と多かったのが美容室でした。
この名前を採用した理由は、お店ごとにそれぞれだと思いますが、喫茶店と同じように画家の「ルノワール」やその作品をイメージしているのかもしれませんね。
まとめ
今回は喫茶店の名前などでよく使われている、ルノワールはどんな意味なのか、誰の名前なのか、などについてまとめました。
個人的には喫茶店のルノワールは、ちょっと高級なイメージで入りにくいな、と思っていました…。
しかし、とても素敵な雰囲気の喫茶店なので、機会があったら行ってみようと思います!
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