コロンとした丸い姿がかわいいだるまさん。見ているとなんだかほっこりします。
だるまは、かわいいだけでなく、厄除けとして、また願い事を叶えてくれる縁起物としても、昔から重宝されていますね。
選挙やスポーツの必勝祈願、合格祈願など、願いの成就をこめて、だるまに目を入れる風習が昔からあります。
でも、現代では個人でだるまに目をいれる経験はそんなに多くないですよね。
初めてだるまに目を入れる時は、
・だるまの目はどうやって、いつ入れるのか
・左右どちらから入れるのか
・左右間違って入れたらどうすればいいのか
という疑問が、まず出てくると思います。
これらのうちひとつでも間違えるとご利益に影響があったりするのでしょうか?
今回は、初めてだるまの目入れをするにあたり、気になることをまとめています。
だるまの目入れを間違えた!どうする?
もしだるまの目を入れ間違えたと気づいたら、どうすればいいでしょうか。
対処法をまとめました。
両目入れてしまう
目を入れる順番を間違えてしまった、という場合、あえて両目をしっかり入れてしまって、しっかりと見守ってもらう、という使いみちがあります。
厄除けやお守りとして売っているものには、もともと目が入っているタイプのだるまがあります。
また、目の入っていないだるまを買う場合も、何かを叶えたいというよりも、家内安全や防災祈願など、「しっかり見守っていてほしい」とお守りのような意味でだるまを飾る場合は、買ってすぐに両目を入れてしまう場合もあります。
黒々とした目でしっかり見張ってくれる見守り係のだるまが一体あれば、家や職場は安心ですね。
気にしない
だるまの目の入れ方は実は共通の明確なルールがあるわけではなく、地方やだるまの種類によって異なるのだそうです。
真剣な願いを託されることも多いだるまですが、意外とおおらかな扱いをされているんですね。
なので、もし間違った目の入れ方をしてしまったとしても、ご自身にこだわりがなければ、だるまにはそのまま活躍していただけば良いですね。
だるまの目入れの意味やいつ入れるのが正しい?
そもそも、なぜだるまに目を描き入れるのでしょうか?
願掛け用のだるまは、通常目を入れない状態で売られています。
使う人が、願を掛けながら自分で目を入れるためです。
だるまに片目を入れることを半開眼と言います。
半開眼の儀式は、大安や先勝、友引など、縁起の良い暦の日に行うのがおすすめです。
願いをこめながら、墨と筆で片目を入れます。
墨と筆がない場合は、マジックペンなどでも構いません。
黒目を作る際は、全部塗りつぶさずに白目を残し「生き目」にするのが良いそうです。
もう片方の目は、願いが叶ったときにだるまへの感謝をこめて入れます。
これで、だるまの開眼が完成となります。
開眼しただるまは、願いを叶えていただいた感謝をこめて飾ります。
だるまはその年のうちに供養するものとされていますので、願いが叶ったら、時期を見て神社などで供養していただくか、もしくは年末まで飾っておきましょう。
または、神社に供養のために納めたり、とんど(どんど)焼きなどで、お守りなどと一緒にお焚き上げしてもらったりましょう。
近所に神社がないなどの理由でおうちで処分する場合も、できれば燃やして供養するのがベターですが、住宅事情で難しい場合もありますので、その場合はお清めの塩とともに白い紙でくるみと可燃物として収集に出すと良いです。
感謝の気持ちでお見送りすることが大事ですね。
だるまの目はどっちから入れる?
はっきりと決まった方法はないそうで、目を入れる目的、地域差や、だるまの種類・産地にもよるそうです。
もしご自分のお住まいの地域のやり方が知りたければ、地域の神社で神主さんに尋ねてみてください。
一般的に良く見られる左目(だるまの左目なので、こちらから見て右)から入れる方法は、願掛け用のだるまに良く用いられる方法です。
しかし、一年の目標や願いをこめてご家庭や職場に飾る場合はしっかり見守っていただけるように買ってすぐ両目を入れたり、
または、一年の始まりに新しいだるまに片目を入れて年末に両目を完成させてから供養に出す場合もあるそうです。
一方で、選挙では慣習として右目から入れることが多いようです。
だるまの目を入れないこともある?
ほとんどの場合、だるまの目は遅かれ早かれ入れられます。
しかし、何かを必死に頑張りたいときに、「盲(めくら)めっぽう」頑張れるように、という意味で、最後まで目を入れない場合もあるようです。
まとめ
だるまの目入れについて、ルールははっきりとひとつに決まっているわけではなく、地域や場合によってさまざまです。
そのため、もし自分で「間違えた」と思っても、ポジティブに考えて、だるまに活躍してもらうのが良さそうです。
なんといっても、だるまは七転び八起きの縁起物ですからね。
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