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固いと硬いの違い,食べ物にはどちらを使うのか,使い分けを解説!

食べ物がかたい、と書きたいとき、

・固い
・硬い

どちらを使うかを悩むことは多いですよね。

誰かの書いた文章を見ても、どちらも使われているような気がします。

ただ、個人的には、食べ物には「固い」を使っているのをよく見ます。

この記事では、食べ物は「固い」なのか「硬い」なのかを検証していきたいと思います。

目次

食べ物は固い or 硬い?

結論から言うと、食べ物に対しては「固い」「硬い」どちらも正解で、明確な使い分けはありません。

一般的には、「固い」がよく使われていますよね。漢字も簡単で、書きやすいという理由もあると思います。

しかし、例えば「固ゆで卵」と言いますよね。「硬ゆでたまご」とは決して言いません。
それに対して、「大根がかたい」は、どちらかと言うと「大根が硬い」と言いませんか?

これに対しては、反対語を考えてみるとわかりやすいと思います。

固いの反対語=ゆるい
硬いの反対語=やわらかい

ゆでたまごのもとの状態は、やわらかいというよりはゆるいに近いような気がします。
また、大根のかたいと反対の状態は、ゆるいよりも、やわらかいではないでしょうか。(大根は鮮度が悪くなるとやわらかくなりますよね…)

以上の観点から言うと、

調理したものに対しては「固い」、
調理する前の素材の段階では「硬い」を使うと言えます。

ただ、これは、明確に使い分けられたものではないと思います。

最初に書いた通り、「固い」を使うのが一般的で、書く時にはあまり気にしないことだと思います。

レシピなどを見ても、どちらも使われていますし、個人的にもどちらかと言うと「固い」を見ることが多いです。

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固いと硬い、硬いの違い、使い分けは?

それぞれの使い分けですが、意味と例文をみていきたいと思います。

かたい、にはもう一つ「硬い」という言葉もあるので、こちらも一緒にまとめました。

固い/堅い/硬い
外力に対する抵抗力が大きく、容易に形を崩さない。
強くて、外からの力に負けない。しっかりしていて、揺るがない。

…など

Weblio辞書より

[補説]漢字の使い分けは「固い」が広く用いられ、「硬い」は物の性質、「堅い」は状態・ようすに用いられることが多い。

固い/堅い/硬いには、たくさんの意味がありますので、一部を抜粋しました。

これらの使い分けには、上記の[補説]の部分が重要だと思います。やはり、「固い」が一般的ですよね。

これらの言葉の、熟語とその例文をみていきたいと思います。

固い
頑固(がんこ):彼女のお父さんはとても頑固だ。
固定(こてい):動画を見るのにスマホを固定するホルダーが欲しいなぁ。
強固(きょうこ):強固な意志を持ち、すぐに諦めるな。
堅い
中堅(ちゅうけん):彼は、会社の中堅として働いている。
堅実(けんじつ):我が社は、堅実な経営を行っています。
硬い
硬球(こうきゅう):硬式野球には硬球を使う。
硬貨(こうか):これは新しいデザインの硬貨です。
硬水(こうすい):日本では一般的には軟水、海外では硬水のところもある。
硬派(こうは):彼はとても硬派だ。
強硬(きょうこう):ついに、強硬手段に出た。

こうしてみると、それぞれの漢字は意味が全く異なるものだなぁと思います。

それぞれの熟語は、他の「かたい」の漢字に言い換えができませんよね。

同じ「かたい」でも、それぞれの意味や使うシーンは全く異なりますね。

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まとめ

一口でかたいと言っても、書く時には3つも種類があると、どれを書くかは悩みますよね。

やはり、簡単な漢字の「固い」が一番使われているようですね。

日本語は同音異義語がとても多いですよね。

ちなみに英語だと、やはり”hard”を使うことが多いですが、英語には他にもたくさん単語がありビックリしました。

“hard” / “stiff” / “tough” / “firm” / “rigid”などです。

日本語教師としては、日本語でも使い分けが難しいのに、どうやって日本語で説明すれば‥と、ちょっと気が遠くなりましたね(汗)生徒さんからあまり聞かれることがないことを祈りつつ。。

まずは、自分が日本語で書くときは「固い」と「堅い」、「硬い」の違いをしっかり身に着けて文章を作成したいと思います。

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