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シラントロとコリアンダーはパクチーなのか,国によって名前が違う?

香辛料やハーブを使った料理は、ほんの少し入れるだけで味が変化したり、食卓が華やかになったりしていいですよね。

最近では種類も増え、簡単に手に入るようになってきたのも魅力的です。

そんな手軽に使えるようになった香辛料やハーブですが、よく耳にするシラントロやコリアンダーは、パクチーと同じものなのでしょうか?

今回はそんなシラントロとコリアンダー、パクチーについて調べてまとめてみました。

目次

シラントロとコリアンダー、パクチーの違いは?

シラントロとコリアンダー、パクチーは何が違うのでしょうか?

実はこの3つ、同じ植物なんです。

国によって呼び方が違うので、ちょっと詳しく解説していきたいと思います。

国によって言い方が違う

シラントロ、コリアンダー、パクチーは同じセリ科の香草ですが、国によって(言語によって)呼び方が違います。

シラントロ

シラントロはスペイン語なので、スペイン語文化圏の中南米で主に使われています。

特にメキシコでは料理でよく使われていて、サルサやグワカモーレなどに刻んだ葉が入っていますよ。

意外なところでは、スペイン語文化圏ではないアメリカでも、シラントロと呼ばれています。
これは、アメリカでメキシコからの移民が多いことや、メキシコ料理がよく食べられるからだそうですよ。

コリアンダー

コリアンダーは英語での呼び方です。

ただし、シラントロやパクチーと違い、こちらは良く熟した種を乾燥させたものを指します。

紀元前1500年代の医学書にコリアンダーを使った料理が紹介されているくらい、古くから使われているスパイスなんですよ。
生の葉とは違った、甘くまろやかで柑橘類を思わせる香りとかすかな辛みが特徴です。

挽肉の料理やソーセージ、シチュー、ピクルスなどによく使われるほか、クッキーや焼きリンゴなどのお菓子にも使われます。

パクチー

パクチーはタイ語です。

日本ではエスニック料理がブームになった時に、タイ料理のトムヤムクンなどの薬味として使われていたことで、認知されるようになりました。

香菜(シャンツァイ)

中国でもよく薬味として使われていますが、こちらは「香菜(シャンツァイ)」と呼ばれています。

ちなみに同じ東南アジアのベトナムでも生春巻きやフォーなどに欠かせないパクチーですが、こちらでは「ザウムイ」と呼ばれていますよ。

 

それでは、日本は一般的になんと呼ばれているのでしょうか?

日本では何と呼ぶ?

日本で一番認知されているのは、やはり「パクチー」のようです。

1980年代からエスニックやアジア料理ブームが起こったのですが、その中の代表格だったのが、タイ料理でした。

また、2016年にパクチーペーストやパクチーソースなどの調味料が発売されたり、パクチー味のレトルト食品、スナック菓子なども販売されたことで、「パクチー」が定着したようです。

また、コリアンダーという名前も日本では広く使われています。

ただ、「パクチー」が葉や茎などを指し、香草として扱われているの対し、コリアンダーは種子を乾燥させたスパイスとして扱われていることが多いです。

同じ植物ですが、部位によって使い分けされている感じですね。

ちなみにこのパクチー、和名もちゃんとあって、コエンドロ(胡荽)と言います。
あまり馴染みがないですよね…。

このコエンドロという名前は、鎖国時代に伝わったポルトガル語の「coentro」が由来です。

 

ところですっかり日本に定着したパクチーですが、どんな料理に合うのでしょうか?

次は、おすすめのパクチー料理についてまとめてみました。

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パクチーが合う料理は?

パクチーは独特のクセがありますので、食べにくいと思われがちですが、相性がいいものと組み合わせると食べやすく、パクチーの魅力もアップしますよ。

パクチーと相性が良い食材や調味料ごとに、それらと組み合わせた料理もご紹介します。

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胡麻油

パクチーは胡麻油と相性がよく、独特の香りとゴマの香りがぴったり合うんです。

パクチーをたくさん食べたい時には、生でサラダにするのがおすすめですが、この時に胡麻油を使った中華風や和風ドレッシングで食べるととても美味しいです。

また、白身魚の蒸し物にパクチーや白髪ネギを乗せ、熱くした胡麻油をかけて仕上げる、「清蒸鮮魚」という中華料理も、パクチーがいいアクセントになっておすすめです。

鶏出汁

ベトナム料理のフォーに代表されるように、パクチーは鶏出汁との相性もいいです。

もちろん、鶏肉自体とも相性抜群ですよ。

鶏の独特の臭みをパクチーが消してくれるんです。

鶏ガラスープに鶏団子や豆腐、卵などのあっさりした具を入れてスープを作り、最後にパクチーをトッピングすると一気にエスニックな料理に変身します。

スープには、フォーの代わりにそうめんや春雨を入れても美味しいですよ。

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ナンプラー

タイ料理やベトナム料理で良く使われるナンプラー、こちらもちょっと独特の風味があって苦手な方もいらっしゃるかもしれません。

でも、この独特の風味とパクチーの香りが相性抜群なんです。

トムヤムクンなどは、ナンプラーとパクチーを組み合わせた代表的な料理です。

そして実はトムヤムクンにはレモンが入っているのもポイント。

ナンプラーの旨味がある塩気に、フレッシュなレモンの酸味とさわやかなパクチーの香りが加わることで、バランスの取れた味わいになるんです。

また、ナンプラーとパクチーの組み合わせでもう一つおすすめなのがチャーハンです。

ポイントはパクチーは火を止めてから最後に加え、加熱しすぎないことです。

いつものチャーハンをちょっとアレンジするだけで、美味しい変化を楽しめますよ。

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まとめ

今回は、シラントロとコリアンダーはパクチーなのか、国による名前の違いなどについてまとめてみました。

いろいろ名前で呼ばれているパクチー、それだけさまざまな国で愛され、食卓に並ぶ機会も多い食材なんだな、と思いました。

書き切れなかったのですが、私は大好きなエッセイストさんの著書で知った、「パクチーをこれでもか、というくらいたくさん入れて作るパクチーカレー」が大好きです。

パクチーの概念が変わる味わいですので、興味のある方はぜひお試しください。

 

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