MENU

敬具の位置は縦書きだとどこか,改行や一文字空けるべき?

大人になると、きちんとした形式に則って手紙を書かなくてはいけない機会は意外と多いですよね。

丁寧な手紙を書きたいけれど、頭語・結語、時候のあいさつ、結びのあいさつなど、どう書けばいいんだっけ、と思うこともしばしば。

いざという時に慌てないために、手紙の書き方、特にわからなくなりがちな「敬具」について見直してみましょう。

目次

敬具の位置は縦書きだとどこ?

「敬具」は「拝啓」とセットで使う、手紙の文末に結びのあいさつとして書く語で、「つつしんで申す」という意味の言葉です。

手紙の基本構成は、

前文:頭語 時候のあいさつ 相手の繁栄や健康を確信する言葉 平素の厚誼・厚情へのお礼

主文:主文の起語(このたびは、さて、などのつなぎの言葉) 用件

末文:今後の厚情や指導を願う言葉 相手の発展・繁栄を願う言葉 伝言を頼んだり、用件を結ぶ言葉 結語

後付:日付 差出人名 宛名

からなりますが、「敬具」はこの「結語」にあたります。

そのため、「敬具」は文末、手紙の最後の部分に書きましょう。

「敬具」を書いたら後付で差出人、つまり自分の名前を書くのですが、どこに書いたらいいのでしょうか?

広告

名前の位置は?

後付は、日付、差出人名、宛名の順に書きます。

日付は「敬具」の次の行に二文字分空白をあけて上詰めで、その次の行に下詰めで一文字空白をあけて差出人名、さらに次の行に宛名を上詰めで書きます。

【具体例】

この時、名前はもちろんフルネームで書いてくださいね。

これで一通り、手紙が完成しましたが、今度は「敬具」のより詳しい書き方についてみていきましょう。

敬具は改行するべき?

ところで、「敬具」を書く位置は改行して次の行に書いた方がいいのでしょうか?

実は、改行してもしなくてもどちらでもOKです。

というのも、改行するかしないか、きちんとしたルールが決まっていないんです。

ただし、縦書きの場合は改行してもしなくても下詰めの位置、横書きの場合は右詰めの位置が基本ですよ。
縦書きにする場合、改行するかしないかは、行数と本文の量のバランスで決めるといいですよ。

特に結びの言葉が行の下の方まできている場合は、改行した方が全体的にすっきり見えて読みやすくなります。

一度下書きをして、全ての内容が収まるかどうか確認してから、清書するといいですね。

また、ビジネス文書など、ワード等で横書きの手紙を書く場合は、改行するのが一般的ですが、改行しないで結びの後に右揃えで書いても差し支えありませんよ

最近では、手紙の形式に則った文章をメールで送ることがありますよね。
メールの場合は、改行しない方がベストです。

これは、敬具は横書きの場合は右寄せで記入するのが基本ですが、メールだと相手のメール環境によってレイアウトがくずれてしまうので、改行するとかえって読みにくくなってしまうからです。

ところで、「敬具」は一文字分スペースを空ける、というのを聞いたことがありますか?

次は「敬具」とスペースの関係についてまとめてみました。

敬具は一文字空けるべき?

「敬具」と書く時には、「敬 具」と一文字分空けるべき、という話があります。

一文字分空けるのが正式なマナー、という説もありますが、どうやら空いている方が美しく見える、という校正上の理由から用いられているようです。

特に手書きの場合より、パソコン等で清書された文章の場合によく使われています。

ちなみに、「敬具」の後ろも一文字分空けて下詰め、もしくは右詰めする、というのも同じ理由です。

ですので、結論を言うと、空けても空けなくてもどちらでもいいのですが、「空けるのが正式なマナー」と思っている方もいるので、不要なトラブルを避けるためには空けておいた方がいいかもしれません。

ここまで「敬具」の使い方についてお伝えしてきましたが、他の言い方はあるのでしょうか?

次は敬具以外の結語についてまとめてみました。

広告

敬具以外の挨拶の方法は?

手紙は一般的に頭語で始まり結語で終わりますが、「敬具」はこの結語の一種です。

「敬具」以外の結語にはどんなものがあるのでしょうか?

・敬白(けいはく)
・拝具(はいぐ)
・かしこ

が、「敬具」と同じように使える結語です。

ちなみに「敬具」とセットの頭語「拝啓」にも同じように使える

・拝呈(はいてい)
・啓上(けいじょう)
・一筆申し上げます

という頭語があります。

ただし、「かしこ」と「一筆申し上げます」は差出人が女性の場合に限って使う言葉なのでご注意くださいね。

頭語と結語は決まった組み合わせがありますので、「拝啓」や「敬具」以外の頭語や結語を使う場合は、この中から組み合わせて使うようにしましょう。

目上の方やお客様など、より丁寧な手紙には、別の頭語と結語を使うことができます。

頭語は、
・謹啓(きんけい)
・謹呈(きんてい)
・恭啓(きょうけい)
・謹んで申し上げます【主に差出人が女性の場合】
結語は、
謹言(きんげん)
・謹白(きんぱく)
・敬白(けいはく)
・かしこ【主に差出人が女性の場合】

です。

「拝啓」と「謹白」や、「謹啓」と「敬具」といった組み合わせはできませんのでご注意くださいね。

手紙の結びの拝の意味や書き方・読み方,ぴったりな結語をご紹介!

広告

まとめ

今回は「敬具」の書く位置や改行するのか、一文字空けるのかなどについてまとめてみました。

調べてみると、意外と細かいルールがあり、「今まで書いた手紙や文書ははもしかしたら、ちゃんとした形式になっていなかったかも…」と少し青ざめてしまいました。

これを機会に、きちんとしたマナーを身につけて、丁寧な手紙を書けるようになりたいと思いました。

手紙の結びの拝の意味や書き方・読み方,ぴったりな結語をご紹介!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

広告

広告

広告

広告

コメント

コメントする

目次