厄年とは、実際はもともと科学的根拠や統計的な裏付けがあるわけでもないものです。
しかしながら伝統的に言われている事でもあるので、無視するのは問題もありそうです。
厄年に入籍するのを迷っている人は多いと思いますが、厄年の入籍はどうなのでしょうか?
この記事では、厄年でも問題なく、行ってもいい事、少し考えたほうがいい事など厄年にまつわる事をまとめました。
厄年に入籍はしてもよい?
人生で節目となる入籍。人生を共に歩むパートナーと新しい人生を開始する大きなイベントといえます。
入籍が厄年に重なる場合、私たちはやはり入籍を控えるべきでしょうか。
結論からいうと、厄年の入籍を控える必要性はないと思います。
理由としては、もともと厄年という考え方が平安時代からある以上、もし問題があれば様々なデーターが既にあるはずです。
現代はまさに情報化社会ですが、今もって入籍時期に厄年が重なったからその結婚に問題が生じたとする明確な証拠などを、私の知る限りですがその存在を確認できてはいません。
また、なんらかの著名人や知識人が、厄年に入籍は控えるべきであるとする発言を聞いた事も私はありません。
入籍そしてその後にやって来る結婚生活にどのような未来が待っているか誰もわからないわけですから、だれしも多少なりと不安はでてくるかもしれません。
しかし、その未来に向けた入籍の時期がたまたま厄年に重なったから見合わせると考えるのは、いささか合理性がないと考えます。
未来の事などだれにも正確に見通せるわけではないので、厄年に入籍するのが、なんとなく不安だと考えるよりも、今後の新しい人生をいかに希望あるものにしていくかを考えたほうが、幸せな人生がおくれると思います。
厄年に入籍するとき気を付けることは?
次に厄年に入籍する場合に気を付けた方がよさそうな事を書いていきます。
まず厄年に入籍するという事実を必要以上に神経質になったり、相手の方やご家族さらには周囲の方に厄年の入籍が気になると自ら発言しないようにしてほしいと考えます。
今年厄年であるから入籍は延期してほしいと相手の方が聞いたら、正直嫌な気持ちになると思います。
相手の状況によっては、これ以上、入籍を遅らせる事が無理な環境にある場合もあります。
また相手次第では、そもそも入籍の延期を行うのであれば、この縁談話を進めたくないという気持ちの変化を起こさせてしまう事も考えられます。
厄年を理由に周囲に入籍の延期を発言するのは、よく考えたほうがよさそうです。
厄年に避けるべきことは?
元々厄年は、平安期から言われてきた言葉です。
この時期は人間の体力が少しずつ落ちて来る頃に、重なっています。
今でも厄年の時には、体力が相対的に落ち始める時期である事は正しいと考えるべきです。
従って、この体力が落ち始める時期に人一番神経を使ったり自然と緊張する事は避けるべきです。
例えば、新しい家を購入したり、新規事業を行う行為は多くの資金を投じる事になります。このような行為を体力が相対的に落ち始める厄年の時に行う事は、避けたほうが得策といえそうです。
これらの行為は誰にも予測できない未来に向けて、多くの資金負担を伴う経済行為を行うという意味で精神的にストレスを感じてしまいがちです。
肉体的な強さが落ちる時期に資金面で負担になる行為は避けたほうがいいでしょう。
厄年の年齢
厄年の年齢を男女共に記載したいと思います。
まず厄年の前年が前厄といいます。そして厄年の翌年が後厄といいます。
それでは具体的に一般的な厄年として知られている年をまとめました。
男性の厄年
男性の場合の厄年が、まず 25 歳(前厄が 24 歳、後厄が 26 歳)
さらに次に厄年が 42 歳(前厄が 41 歳 後厄が 43 歳)
最後の厄年が 61 歳(前厄 60 歳 後厄が 62 歳)
特に 42 歳が男性の大厄といい特に注意すべき年齢といわれています。
女性の厄年
女性の厄年は、
最初の厄年が 19 歳(前厄が 18 歳 後厄が 20 歳)
次の厄年が 33 歳(前厄が 32 歳 後厄が 34 歳)
さらに次の厄年が 37 歳(前厄が 36 歳 後厄が 38 歳)
最後の厄年が 61 歳(前厄が 60 歳 後厄が 62 歳)
特に 33 歳が女性の大厄といい特に注意すべき年齢といわれています。
まとめ
「厄年」という言葉はもともと平安時代の頃から言われるようになりました。
当時は衛生状態が今ほどでもなく、医療の水準も現代ほど成熟していない時代でした。
従って、体力が落ち始める時期や、当時としては比較的、高齢な年齢に達するとなんらかの問題が発生する事もあったため、注意したほうがいいという一つの慣例が、時代を経過する事で拡大解釈され、今では、新しい事や自分がやりたい事を厄年だから延期するという考えまでが定着してきています。
しかし、入籍という相手とのご縁の時期を客観的な根拠もないのに延期する事はないと
思います。
体力が落ち始めるからこそ入籍という喜ぶべき門出で、さらに飛躍しようという気持ちになれるはずだという考えも可能です。
ただし、厄年に入籍する事を周囲のだれかが慎重にしたほうがいいという意見を述べる人がいる場合もあるかもしれません。
この場合にはその人を納得させるための一つの方法として神社による厄払い、もしくは寺院による厄除けをおこなう事をお勧めします。
いずれにしても厄年は、体の変化がしやすい時期でもあります。
規則正しい生活を心がけ、厄年という言葉を拡大解釈せず普段通り生活する事が大事と考えます。
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