さまざまなアンケートや公的な書類、履歴書にある「職業欄」、どれを選んでいいのか、何て書いていいのか悩んだことはありませんか?
特に、専業主婦だと「主婦…?それとも無職…?」と意外と迷ってしまいますよね。
また、在宅ワークやパートなどで少しだけ働いている専業主婦の方も多くなっている昨今では、余計に何と記入するのが正解なのか、わからなくなってしまいます。
今回はそんな日常の小さな困りごと、専業主婦の職業欄の書き方についてまとめてみました。
そもそも専業主婦主婦って?専業主婦は職業なの?
そもそも、専業主婦とは何なのでしょうか?
朝日新聞社が提供する現代用語事典「知恵蔵」によると、専業主婦とは
稼得労働に従事せず、専ら家事や子育てなど無償の再生産労働に従事する既婚女性
のことです。
「稼得労働」は聞き慣れない言葉ですが、働いてお金を得ることなので、簡単に言うと「お給料をもらう仕事をすること」です。
なので専業主婦は、「給料をもらう仕事に就いていないで、家事や育児を専門的に無償で行っている人」ということです。
それでは今度は、「職業」って何なんでしょうか?
改めて考えてみるとよくわからないので、こちらも調べてみました。
総務省のHPに、
この職業分類にいう職業とは、個人が継続的に行い、かつ、収入を伴う仕事をいう
という記載があります。
また、同じ総務省に「日本標準職業分類」というものがあるのですが、ここに「専業主婦」「主婦」という項目はありません。
つまり、家事や育児をして収入を得ている訳ではないので、専業主婦は職業ではないんです!
「毎日毎日、掃除して洗濯して料理も作って、子供を送り迎えして勉強も見て、家計のやりくりもして、あんなに大変なのに…!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、無償で行なっている限りは「職業」ではない、ということです。
結構、大変なんですけどね…(涙)。
さて、「専業主婦」は「職業」ではない…この辺りに、職業欄への記入の仕方のヒントがありそうです。
次は実際に、アンケートや書類に記入する場合、どのように記入すればいいのかみていきましょう。
専業主婦の職業欄の書き方・職業名は?
先ほどまで見てきたように、「専業主婦」は毎日家事や育児をして働いてはいますが、それによって収入を得ている訳ではないので、「職業」ではありません。
そのため、職業欄は「無職」と書くのが正しい記入の仕方です。
この他、幼稚園の願書や家庭状況調査票などの、学校関係へ提出する書類も「無職」と記入するようにしてください。
これらの書類は、「外で仕事をしているかどうかを知りたい」という理由から、職業欄の記載があります。
そのため、「専業主婦」でも意味は伝わりますが、公的にも職業とは認められていないという一般常識を考慮して、『無職』と書いた方が無難ですよ。
ただし、同じ職業欄でも、選択式で「専業主婦」の項目がある場合は、こちらを選んで構いません。
アンケートなどは、答えてくれる人の属性を知りたいと思っているので、職業欄の選択肢の中に、「専業主婦」を入れている場合が多いようです。
余談ですが、近年では家事や育児を専門的に担っているのは女性だけではない、という認識から、「専業主婦(夫)」という表記が多くなってきましたね。
ところで、「専業主婦」だけど、ちょっとだけ知り合いのお店でパートで働かせてもらっている、とか、在宅でデータ入力のバイトをしている、といった感じで働いている方も増えていると思います。
こういう場合も「無職」「専業主婦」でいいのでしょうか?
次は専業主婦だけど少しだけ働いて収入を得ている場合の、職業欄への記入の仕方についてまとめてみました。
在宅ワークやパートをしている場合は?
在宅ワークやパートなど、専業主婦でも少しだけ働いて収入を得ている場合もありますよね。
お手伝い程度のパートや、数日だけのアルバイト、ちょっとした在宅ワークなどであれば、基本的には「専業主婦」「無職」で構いません。
アンケートなどで気になる場合は、専業ではないという意味で、「主婦」と記入してもいいですね。
公的な書類であっても、「無職」あるいは「専業主婦」でOKです。
ただし、「無職」「専業主婦」と書くのはあくまでも、税制上問題のない範囲の収入の場合に限られますので、ご注意下さいね。
夫の扶養から外れていたり、個人事業主として開業届を出して税金を納めているような状態は、すでに「専業主婦」「無職」ではないですよね。
その場合は、「会社員」や「自営業」が職業になってきますよ。
まとめ
今回は専業主婦の職業欄の書き方についてまとめてみました。
専業主婦は職業ではない、と言われると少しショックですが、【職業】は仕事をして収入を得ているかどうかがポイントなので、無職という分類になるみたいです。
専業主婦=仕事をしていない、とか働いていない、という意味ではないのでご安心を…。
家事や育児もとても大切で大変なお仕事ですよね。
というわけで、今日も頑張ってお家の仕事を片付けたいと思います!
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