「二十四節気」というと、なんか小難しく聞こえてしまうかもしれません。
あまり聞きなじみがないですよね。
二十四節気と言う言葉は、天気予報くらいしか聞いたことがない、と言う人が多いと思います。
今回は、二十四節気の簡単な言い方をまとめました。
二十四節気を簡単に言うと?
二十四節気を簡単に言うと、「一年を24等分し、それぞれに名前をつけたもの」です。
二十四節気と言う名前を分けて考える、節気とは、「季節の区分」のこと。
なので、二十四節気とは、二十四の季節に分けた、ということですね。
ただ、これだけだと具体的にいつというのがわからないので、以下に詳しく説明しています。
24の節気は具体的にいつ?
二十四節気の季節は、春夏秋冬ごとに6つずつ分かれています。
それぞれ、名前と日付をまとめました。
それぞれ、日付を「〇月〇日ごろ」としていますが、これは年によって節気が変わるためです。
一年は365日ですが、実は365日5時間48分45.147秒と、365日ぴったりではないため、一年ごとにずれがあります。よって、例えば春分と一言に行っても、毎年3月21日ではなく毎年変わってきます。
春の節気
立春(りっしゅん) | 2月4日ごろ | 二十四節気の一年の始まり。「暦の上では春です」は、この立春の日のことを言います。「春一番」はこの時期に吹く強い南風のことです。 |
雨水(うすい) | 2月19日ごろ | 雨水とは、雪がとけることを意味します。雪どけとともに、少しずつ春を感じます。 |
啓蟄(けいちつ) | 3月6日ごろ | 啓蟄とは、虫が土の中顔を出すということ。春になり、虫も生き生きとなるという意味です。 |
春分(しゅんぶん) | 3月21日ごろ | 春分には、昼間と夜間の時間が、ちょうど同じになります。春分を過ぎると、徐々に日が延びていきます。 |
清明(せいめい) | 4月5日ごろ | 生物や植物などいろいろなものが、清らかに明るく、生き生きとするという意味があります。桜のシーズンですね。 |
穀雨(こくう) | 4月20日ごろ | 雨に恵まれ、穀物などがよく育っていくという意味があります。この時期に種をまくことでよく実と言われます。 |
夏の節気
立夏(りっか) | 5月6日ごろ | 立夏になると、暦の上では夏になります。新緑が気持ちの良い時期です。 |
小満(しょうまん) | 5月21日ごろ | 物事がどんどん満ち溢れるさま。すべての植物がどんどん成長して、生い茂るという意味です。 |
芒種(ぼうしゅ) | 6月6日ごろ | 「芒」とは、稲の穂先にある毛のような部分。その芒となる種をまく時期という意味です。この芒種の時期に田植えをするという方が多いです。 |
夏至(げし) | 6月21日ごろ | 一年で最も昼の時間が長いとされる日。夏至を過ぎ、梅雨が明けると、暑い夏がやってきます。 |
小暑(しょうしょ) | 7月7日ごろ | 少しずつ暑さが増してくるという意味。暑中見舞いを出すのは、この小暑から大暑にかけての期間です。 |
大暑(たいしょ) | 7月23日ごろ | 暑さが本格的で夏本番。土用の丑の日が近い時期です。 |
秋の節気
立秋(りっしゅう) | 8月7日ごろ | 暦の上では、秋の始まり。立秋を過ぎると、暑中見舞いではなく残暑見舞いを出します。 |
処暑(しょしょ) | 8月23日ごろ | 暑さがおさまるという意味。徐々に秋の気配を感じますね。 |
白露(はくろ) | 9月8日ごろ | 露とは、朝露のこと。朝露がつくなど、夏も終わり秋めいてきます。 |
秋分(しゅうぶん) | 9月23日ごろ | 秋分は、昼間と夜間の時間が同じになります。 |
寒露(かんろ) | 10月8日ごろ | 露がおりるほど、やや寒くなってくるという意味です。 |
霜降(そうこう) | 10月23日ごろ | 霜が降りるとかいて、霜降。秋も終わりに近づいてきます。紅葉の時期ですね。 |
冬の節気
立冬(りっとう) | 11月7日頃 | 暦の上では、冬が始まります。木枯らしも吹いたりと、だんだん寒くなってきます。 |
小雪(しょうせつ) | 11月22日頃 | 雪が少しずつ降り始めます。 |
大雪(たいせつ) | 12月7日頃 | 雪が多く降ります。かなり寒くなってくる時期です。 |
冬至(とうじ) | 12月22日頃 | 1年のうち、最も夜が長いとされています。この日に、柚子湯に入って無病息災を願います。 |
小寒(しょうかん) | 1月5日頃 | 寒い時期になる、寒の入りとも言います。寒中見舞いを出すのはこの時期。 |
大寒(だいかん) | 1月20日頃 | 寒さが本格的な時期。大寒が終れば、春が始まります。 |
「暦の上では夏です」の意味は?
天気予報を見ていると、よく聞くのが
「暦の上では今日から夏です」「暦の上ではもう今日から春です」という言葉。
これを聞くと、「え、まだ涼しいのにもう夏?」「まだ寒いのに春!?」と思うことがありませんか?
この天気予報士さんの「暦の上では」という言葉は、実は二十四節気からいう季節のこと。
上記で書いている、「立〇」とは、それぞれ季節の始まりのことです。
立夏:夏の始まり
立秋:秋の始まり
立冬:冬の始まり
なので、立春になると二十四節気のカレンダー上では「春の始まり」なので、「暦の上では春です」と言ったりします。
しかし、立春の2月4日はまだまだ寒くて雪が降ったり、冬の天気だったりします。
立秋は8月7日ですが、この頃はまだまだ暑くてプールに入ったりしますよね。でも、立秋なので秋の始まりなんですよね。
なので、天気予報士さんが言う「暦の上では春」というのは、意外でビックリしてしまうんですよね。
まとめ
二十四節気の時期や、意味についてまとめました。
体感とはかなり違いがあるものの、とても大切な暦の習慣ですね。
それぞれ意味が込められた節気の名前がとても丁寧で、素敵だなと思いました。
天気予報士さんがおっしゃる立春や、カレンダーで小さく書かれている節気を意識して生活してみてみると、よりより四季を感じられ、丁寧な過ごし方ができそうですね。
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