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匂い袋の使い方は?中身は何が入ってる?どのくらいもつものなのか

和物の雑貨屋さんや京都のお土産屋さんなどでよく見かける匂い袋、上品で落ち着いた香りが心を穏やかにしてくれますよね。

小さなコロンとした形も可愛らしく、ついつい買ってしまいますが、意外と使わずに仕舞い込んだままになっていませんか…?

今回は匂い袋の使い方や中に何が入っているのか、どのくらいもつものなのか、などについてまとめてみました。

目次

匂い袋の使い方

匂い袋をプレゼントとしていただいたり、旅行先でたまたま購入したとき、ちょっと使い方が分かりずらいかもしれません。

使い方をまとめました。

匂い袋の使い方

基本的な使い方として、衣類や持ち物に匂い袋から香りを移して使ってみてはいかがでしょうか?

タンスやクローゼットの引き出しに入れておくと、洋服を身につけた時に、ほのかな移り香を楽しめます。

特に帯揚げや帯締めなどの、着物の小物と一緒にしまっておくと、強い香りを身につけるのは禁物な和装に時に役に立ちますよ。

この他にも、レターセットや名刺と一緒にしまっておくと、封筒や名刺を手にした時にふわっと香り、印象的です。

最近はあまり手紙のやり取りはしないかもしれませんが、たまにもらった手紙からいい香りがしたら素敵ですよね。

また、車内や寝室など、空気がこもりがちなところに置いておくのもおすすめです。

かすかな香りでさわやかな空間を演出してリラックスできますよ。

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お香の歴史と匂い袋のはじまり

匂い袋の使い方を知るために、お香の歴史もご紹介したいと思います。

お香は仏教の伝来と共に、仏前で焚くためのものとして伝わりました。
奈良時代になると、それまで単体で使われていた香原料を調合して使ったり、仏事だけではなく、魔除けや厄除け、防虫など実用的な目的でもお香が使われたりするようになっていきます。
小さな袋に調合したお香を入れ、衣類と一緒に保管していました。

これが匂い袋のはじまりですね。
正倉院には日本最古の匂い袋が収蔵されているそうですよ。

平安時代になると、お香はさらに、貴族たちの日常生活に取り入れられていきます。
衣服に香りを移したり、部屋の中に香りを漂わせたり…。

直接香りを楽しむのではなく、移り香や残り香を楽しむ、奥ゆかしい方法ですね。

 

ところでこのいい香りの匂い袋、中に何が入っているのか気になったことはありませんか?

次は匂い袋の中の秘密を覗いてみましょう。

匂い袋の中身は何が入ってる?

匂い袋の中には、いったい何が入っているのでしょうか?

匂い袋の中には、桂皮(けいひ)や龍脳(りゅうのう)、丁子(ちょうじ)、大茴香(だいういきょう)、白檀(びゃくだん)などの天然の香料を刻んで調合した物が入っています。

聞いたことのある名前はありましたか?

龍脳(りゅうのう)は龍脳樹という木の樹脂が結晶化したもので、白檀(びゃくだん)は白檀という木の幹や根を乾燥したものです。
そして、桂皮(けいひ)はシナモン、丁字(ちょうじ)はクローブ、大茴香(だいういきょう)はスターアニスもしくは八角のことです。

意外と身近なものも入っていますね。

最近では、自分で作る匂い袋のキットなども売っていますので、好みの香りにブレンドして作ってみるのもおもしろいですね。

匂い袋の中身は天然の香料なので、日数が経つと香りが弱くなってきます。

この香り、どのくらいもつのでしょうか?
次は匂い袋の香りの持続期間について調べてみました。

香りはどのくらいもつものなのか

仕舞い込んであった匂い袋、いつのまにか香りがしなくなっていたことはありませんか?

一般的に、引き出しや箱の中など、ある程度密閉された空間にあったものは1年くらい、外気にさらされたところにあったものは3ヶ月くらいが交換の目安です。

意外と短いですね。

香料だけ売られていたりもしますので、もし袋自体が気に入っているようであれば、中身だけ交換してもいいですね。

 

ところで匂い袋は柔らかな香りで私たちを楽しませてくれますが、何か具体的な効果はあるのでしょうか?

次は匂い袋の効果について、まとめてみました。

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匂い袋の効果は?

匂い袋にはどんな効果があるのでしょうか?

実は先ほどの匂い袋の中身のお話でご紹介した、龍脳や丁字には防虫効果があります。

全ての匂い袋にこれらの材料が入っている訳ではないので、防虫効果がある匂い袋は「防虫香」などの名前で呼ばれていますよ。

また、香りに関わる効果といえば、アロマテラピーなどと同じように、リラックス効果が思い浮かぶと思います。

古代中国の詩人、黄庭堅によって記された、香りに関する効用などをまとめたものとして伝わっている「香十徳」にも、

「静中成友(孤独感を拭う)」

「塵裏偸閑(忙しいときも和ませる)」

と書かれていますが、実際に現代の研究でも、白檀などの香りが抗不安・ リラックスなどの鎮静作用を伴うことがわかってきています。

昔から「良い香りには何か効果がある」と漠然と使われてきていましたが、それが実証されつつあるようです。

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まとめ

今回は匂い袋の使い方やその中身と持続期間、効果や効能についてまとめてみました。

色々調べてみる前は、和装の時じゃないと使えないのかな…と思っていたのですが、これを機会にもっと気軽に匂い袋を楽しみたいと思いました。

まずは、ハンカチをしまっている引き出しに入れてみようと思います。

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