毎年6月頃になると、スーパーでも土用のうなぎの予約が始まりますよね。もうそんな時期なのか~とも思います。
土用の日って、〇月〇日と決まったものではないので、1年の予定の感覚としていまいちわかりにくいですよね。
私は、その決め方を知ったのは大人になってからです(汗)
今回は、土用の丑の日の決め方をご紹介したいと思います。
土用の丑の日の決め方は?
土用の丑の日ですが、まず「土用」と「丑の日」に分けて考えてみましょう。
「土用」とは、季節の変わり目を決める暦の日=「雑節」というものです。
これはもともと中国の陰陽五行思想というものからきていて、この世のものは「木・火・金・水・土」にわけられるとされていましたが、これを春夏秋冬にあてはめると、土が余ってしまいます。
火=夏
金=秋
水=冬
土=?
この余った「土」を、春夏秋冬の変わり目に当てはめることにし、これを「土用」としました。具体的には、立春・立夏・立秋・立冬の18日前から始まります。
なので、土用とは、それぞれの季節にあり1年に4回あり、春の土用、夏の土用、秋の土用、冬の土用といいます。
一般的に1年のなかでうなぎを食べるのは、夏の土用ですね。
2021年の土用入りは7月19日~8月6日となっています。
俗にいう「土用入り」は、この期間のことを指します。
丑の日とは?
「丑の日」は、1年に割り当てられた、「丑」の日のこと。
丑の日の考え方はというと、365日は1日ごとに十二支に分かれていて、この「丑」にあたる日が丑の日にあたります。
十二支とは、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)のこと。
この365日は12の十二支で割り切れないため、毎年、丑の日は変わります。
土用の日の中で丑の日が2回ある年もあります。この場合、一の丑・二の丑と言います。
土用の丑の日とは、この「夏の土用」の期間と、「丑の日」が合わさったものです。
2021年はいつ?
2021年の土用の丑の日は、7月28日、土用の期間は7月19日~8月6日となっています。
2025年までの土用入り・丑の日をまとめました。で、
年 | 丑の日(一の丑、二の丑) | 土用入り |
2021年 | 7月28日 | 7月19日~8月6日 |
2022年 | 7月23日、8月4日 | 7月20日~8月6日 |
2023年 | 7月30日 | 7月20日~8月7日 |
2024年 | 7月24日、8月5日 | 7月19日~8月6日 |
2025年 | 7月19日、7月31日 | 7月19日~8月6日 |
なぜ土用の日は土いじりをしてはいけない?
土用の日は、土いじりをしてはいけないと言われています。
これも古く陰陽の考えからきていて、
土用の期間に土の中にいるという、土公神(どごうじん・土の神様)が怒ってしまうからだそうです。
土いじりをして神様を掘り起こすのは由々しきことなので、土いじりをしてはいけないとされています。
建築をするときにも、この期間は土を掘り起こすのを避けるということもあるそうですよ。
とても古いものではありますが、日本に強く根付いている考えです。
他にも、土用の日には新しいことをしてはいけない、旅行や引っ越しをすべきではないと考えられています。
いずれも、土用の日は季節の変わり目ですので、体調を崩しやすいという理由もあります。
土用の日は家で静かに過ごして、動かないのがよいとされています。
間日とは?
ただし、2週間近くも土いじりなどができないというのは、とても困ったもの。
土用の期間の中に、「間日(まび)」というものがあり、この期間であれば土いじりをしても良いとされています。
夏の土用で言うと、卯・辰・申の日が当てはまります。
夏の土用=卯・辰・申の日
秋の土用=未・酉・亥の日
冬の土用=卯・巳・寅の日
2021年~2022年の間日は、下記の通りです。
年 | 土用入り | 間日 |
2021年夏の土用 | 7月19日~8月6日 | 7月19,23,30,31日,8月4日 |
2021年秋の土用 | 10月20日~11月6日 | 10月26,28,30日 |
2022年冬の土用 | 1月17日~2月3日 | 1月25,26,28日 |
2022年春の土用 | 4月17日~5月4日 | 4月22,23,26日,5月4日 |
まとめ
土用の丑の日についてまとめました。
日本では昔からの根強い考え方ですが、中国からきている思想なんですね。
土いじりをしないほうがいいという考えもありますが、現代ではあまり言わない考えかも知れませんね。あまり深く考えず、そういう言われがあるという程度でも良いと思います。
土用の丑の日にはウナギを食べる習慣があり、夏バテにも良いとされていますよね。
土用は季節の変わり目なので、うなぎを食べると元気になります。
土用の丑の日の時期はウナギはスーパーで沢山並びますが、こういう季節の決まり事を知っていると、さらに季節を感じられて良いですよね。
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