履歴書や職務経歴書、休暇届などを書こうとした時に見る、【自】と【至】、これってどんな意味なんだろう…と思ったことはありませんか?
読み方もよくわからないし、いまさら他人に聞きにくいですよね。
今回は、そんな【自】と【至】の意味や読み方、有給届や休暇届での使い方、そして決算(青色申告書)の場合の意味について、お話ししていきます。
【自】と【至】の意味
【自】と【至】はどんな意味?
まず最初に、【自】と【至】の意味についてお話ししていきますね。
辞書を調べてみると、
【至】:ゆきつく。「到」におなじ。ゆきついてその先がない。極点。いたる。
と書かれています。
なんだかわかりにくい…ですね。
具体的な文章にして、意味を考えてみましょう。
「自東京至大阪」
この二つの文をわかりやすく読んでみると、
「東京より大阪にいたる」
となります。
何となくピンときたでしょうか?
この【自】と【至】は、期間や区間、経路などの起点と到達点を示します。
【自】は「○○から」、【至】は「○○まで」という意味です。
英語の「from」と「to」の関係ですね。
どんな場面で使われるもの?
この【自】と【至】、社会人になって会社でよく目にするのは、履歴書や契約書、休暇届などの書類が多いと思います。
他には、個人事業主の方だと、確定申告時の書類、建築業に携わっている方は、工程表などでも目にしますね。
私は建設関係の会社に勤めていたので、この工程表(工事のスケジュールが書いてある表のようなものです)のイメージが強いです。
ところでこの【自】と【至】、なんて読むのでしょうか?
履歴書などを実際に声に出して読む機会はあまりないかもしれませんが、いざという時に困らないためにも、読み方についても勉強してみましょう。
【自】と【至】の読み方
それでは【自】と【至】、何と読むのでしょうか?
【至】は音読みで「し」、訓読みだと「いた(る)」
です。
一般的には音読みの方を使うので、例えば
「自平成31年4月1日、至令和3年3月31日」
を読む場合は、
「じ へいせい31ねん4がつ1にち、し れいわ3ねん3がつ31にち」
と読みます。
上手く意味が伝わらなかった場合は、訓読みで、
「へいせい31ねん4がつ1にち より、れいわ3ねん3がつ31にち いたる」
と読むと、わかりやすいですね。
休暇届・有給届の【自】と【至】に同じ日を書いてもいい?
それでは実際にこの【自】と【至】が使われている書類を書く時には、どのように書いたらいいのでしょうか?
【自】と【至】の書かれた書類への、実際の記入の仕方についてご説明します。
社会人になって、会社で休暇を取る時に記入して提出する休暇届、「この日付どうやって書いたらいいんだろう…」と思ったことはありませか?
休暇届は完璧に記入して、お休みを満喫しましょう。
自 令和3年8月1日
至 令和3年8月5日
と書きます。簡単ですね。
自 令和3年8月7日
至 令和3年8月7日
と書きます。
【自】と【至】、同じ日付を書いてくださいね。
これは、休暇が始まる日も終わる日も、どちらも同じ8月7日だからです。
どちらかを空欄にしてしまうと、いつからいつまで休暇をとるのか、わからなくなってしまうので、注意してくださいね。
決算(青色申告書)の場合の意味は?
会社員の方がよく目にする【自】【至】は休暇届だと思いますが、個人事業主の方は、確定申告時の青色申告決算書ではないでしょうか?
青色申告決算書の一枚目(損益計算書)にも、
と書かれたところがあると思います。
この日付は、どのように書いたらいいでしょうか?
実はここに記載する日付は、基本的に決まっています。
ここには集計した会計期間の日付(簡単に言うと、所得税などを計算する対象の期間ですね)を記入するので、個人事業の会計期間として定められている、
と書きます。
ただし、新規開業などで、一年の途中から個人事業を始めた場合は、事業を開始した日から、年末(12月31日)と記載します。
同じように、年度の途中で廃業した場合は、1月1日から廃業した日(廃業届を提出した日)になります。
まとめ
【自】と【至】、この文字だけ見ていると、なんだかよくわからなくなってきますが、実際に使う場面に当てはめてみると、意外とわかりやすいと思います。
今回私も調べてみて改めて「なるほど〜」と思いました。
たまにしか使わないので忘れがちですが、必要な時には、【自】は「○○から」、【至】は「○○まで」という意味を思い出していただければいいと思います。
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