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日本語教師はやめたほうがいい理由は?給料が安くて食えないのか考察

日本語教師という仕事は、母語が日本人である人にとっては他の語学力もいらないし、なりやすい職業のように思いますよね。

私は外国に興味があったこともあり、日本語教師を目指しました。仕事をしながらの420時間の養成講座は大変でしたが、なんとか通いましたね。その養成講座を修了してからは、試験に合格し、日本語学校で1年ほど働きました。

しかし実際のところ、日本語教師という仕事はどうなのでしょうか?

日本語教師になるか迷っている方に、私自身の経験を交えながら実情をご紹介したいと思います。

目次

日本語教師はやめたほうがいい?

日本語教師と一言で言っても、ボランティアや専任・非常勤などいろいろな形態があるのですが、やめたほうがいいということはないです。

日本語教師はやめた方がいいという人は、

・給与面
・授業の準備に時間がかかる
・外国人の受け入れが急減している

この3点を踏まえてということだと思います。順番に説明します。

まず給与面ですが、確かに、日本語教師のお給料は高くはありません。初心者であれば、時給1000円台というところが多いです。非常勤で働く人が多いのですが、非常勤だと月収は15万円くらいというところもあります。特に家庭があって安定的に稼ぎたいという人にとっては、厳しい給料かも知れません。

また、授業の準備面。教師になるには、授業の準備が必須です。
授業は1~2時間だとしても、授業1コマの準備には、最初は10時間以上もかかることもあります。教案作りや教材づくりなど、最初は結構時間がかかります。
準備に他の時間が取られてしまって自分の時間が取れず、精神的にキツイということはあります。

そして今は、この社会情況なので、外国人留学生の受け入れ自体が減少していて日本語学校もひっ迫している状況。
日本に興味を持っている外国人が多いけど、その機会自体がなくなってしまっています。
オンラインで日本語教師になるということもできますが、学校で実際に教師をしていた多くの方がオンラインでの教師の仕事に切り替えることで、激戦となり、オンラインの日本語教師になるにはなかなか厳しいです。

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それでも日本語教師にはメリットがある!

日本語教師になるには、上記のような理由で厳しいことがあるということを説明しましたが、日本語教師にもいい面があります。

それは、

・仕事にやりがいを感じられる
・外国の文化を知ることができる

教えている外国人の方がどんどん日本語がうまくなっていく姿は、とても嬉しいですよ。自分も頑張らないと、と励まされます。日本語を教えることはかなり難しいので、少しでも成長を見られると嬉しいものです。

また、外国の文化を知ることができます。授業やそれ以外で学生と話すときに、母国の色んなことを教えてくれます。毎日ちょっと外国に行った気分になります。外国が好きな人には嬉しいことではないでしょうか。

日本語教師に向かない人

日本語教師に向いている人はどんな人なのでしょうか。

やはり、給与面からも、安定的に多く稼ぎたいという人にとっては厳しい仕事だと思います。

時給が1,000円だとしても、授業の準備の時間を考えるとそれよりかなり下がってしまいます。。

日本語教師に向かないと思われる人は、

・安定的な給与が欲しい
→日本語教師は非常勤やアルバイトが多く、お給料が安い上に生徒数の変動などでお給料も変わる
・授業の時間以外に準備の時間は取れない
→特に小さい子供がいるという人にとっては厳しい
・正しい日本語にこだわる
→学生が日本語をマスターするには時間がかかります。細かいミスが許せないという人は難しいと思います。
・そもそも教えるのが苦手
→先生の仕事をしたことがない人にとっては、順序だてて説明するのが苦手な人は教えるのが母国語でも厳しいかも

こういう方は向いていないかなと思います。

実際に私が日本語教師を辞めてしまった理由は「準備の時間が取れない」と言うことでした。子供がまだ小さいので、充分な時間が取れず、満足な授業が出来なくなってしまいました。せっかく資格があるので、子供が大きくなったらまた始めたいなと思います。

他にも、私の職場では先生自身が日本語にこだわりすぎて生徒に対して神経質になってしまう先生もおられました。日本語は細かい言い回しが難しいので、教えるのは大変なんですよね。。

日本語教師に向いている人

私自身日本語教師の養成学校に通ってみて感じたのですが、日本語教師を目指している人は退職した、あるいは退職する前の人が結構多かったです。「退職して時間があるから日本語を教えてみたい」という方々。「退職してから海外で暮らしながら日本語を教えたい!」という人は、40人くらいの教室に1人ではなかったですよ。

そういう方は人生経験も豊富ですし、外国人に日本文化を教えるのも上手なんだろうなと思いました。

このように、例えば退職して時間がある方で、

・時間があってお給料にはこだわらない

という人は、日本語教師に向いていると思います。

日本語教師はボランティアもとても多いです。私の町でも、市のほうで無料で日本語を教えている教室がいくつかあります。

お金はいいから日本語を教えてあげたい、外国の人と話すのは好きだという人は、ボランティアで教えるのもとてもいいと思います。

私もせっかく資格があるから時間があれば挑戦したいですが、なかなか時間が取れないですね。。

日本語教師とはどんな仕事?

これから日本語教師を目指す方にとって、日本語教師はどのような仕事かイメージが付きにくいかもしれません。

日本語教師とは、「日本語の文法、発音、読み書き、会話や文化を教える」お仕事です。

日本語の語学面以外にも、文化を教えることが重要です。日本の文化や歴史もしっかり勉強しないといけません。

生徒によって、日本語を学ぶ目的が異なります。仕事で日本語を使うのか、また日本の文化が好きで留学をしているのか。それぞれの生徒に向き合い、授業を行っていかないといけません。柔軟性が必要な仕事です。

授業の向き合い方も違うので、(積極的に発表しようとする生徒やじっと聞いている生徒)それぞれの生徒に向き合い、授業の仕方も工夫しないといけません。

 

日本語学校での日本語教師には、主に常勤(専任)と非常勤の仕事に分けられます。

常勤(専任)

日本語教師のお仕事は、実は常勤のお仕事は少数派

常勤での日本語教師のお仕事は、授業以外にも、学校の事務やイベントなどの業務も行うので、常勤のお仕事はとても忙しいです。特に最初は授業の準備もあり、大変ではあります。

しかし、正社員のお仕事なので、安定しているというメリットはあります。

忙しさに圧倒されてしまうので、新卒で入社するにはよく考えないといけません。

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非常勤

日本語教師の仕事は非常勤の仕事が多いです。

毎日決まった時間というわけではなく、週に何回か学校に行って授業をします。

時間に融通が利くというのはメリットなのですが、お給料が安定しないというのは大きなデメリットです。

昨今の状況では留学生自体も少ないので、給料が減ってしまった、あるいは辞めざるを得なかったという話も珍しくありません。

非常勤のお仕事は安定しないので、お給料を毎月しっかりもらいたいという人には厳しいかもしれません。

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日本語教師になるには?

日本語教師になるには、

・日本語教育能力検定試験に合格する
・日本語教師養成講座を修了(420時間)
・大学や大学院で日本語教育の主専攻プログラムか副専攻プログラムどちらかを終了する

いずれかにあてはまることが条件です。

日本語教育能力検定試験は、2020年に国家資格になりました。国家資格になったことで、よりチャレンジしたいという人は多くなったようですね。

私は、日本語教師養成講座を修了し、検定にも合格しました。国家資格になったことはビックリしましたね。これからもっと需要が増えるかもしれません。この感染状況が良くなればいいのですが。。

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まとめ

日本語教師はやめたほうがいいのかどうかと言うと、教師になる目的よってはやめた方がいいという人もいます。

安定したお給料がいいのか?
やりがいを求めるのか?
授業の準備の時間を取ることができるか?

これらをよく考慮しないといけません。

私自身、時間が取れないという理由で辞めてしまいましたが、せっかく資格を持っているし日本語教師という仕事はとても好きなのでまた子供が大きくなったらやりたいと思っています。

日本語教育能力検定は国家資格になったことで、一生涯の資格になりましたしね。もし年をとっても、日本語教師として活躍できますよね。日本語の文法などは少しずつ変わるので、そのためにもずっと勉強していかないといけないなと思っています。

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